ウナギは蒲焼やうな重、うな丼などで食べられ、土用の丑の日に食べる人も多い魚。完全養殖は難しいと言われていた魚ですが、2010年(平成22年)に成功しました。また、2023年に大学としては初めて近畿大学が成功。
でも、完全養殖はコストや時間がかかり、仔魚から稚魚の人工飼育は240~360日(天然の場合120日程度)かかってしまうなどのクリアすべき課題がまだまだあります。そのため、シラスウナギ(ウナギの稚魚)を大量に捕獲し、ビニールハウスで育てる養殖が今も主流です。
それでは、ウナギの養殖生産量の都道府県ランキングを見ていきましょう!
ウナギの養殖生産量の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 養殖収穫量 |
---|---|---|
01位 | 鹿児島県 | 8772t |
02位 | 愛知県 | 5288t |
03位 | 宮崎県 | 3554t |
04位 | 静岡県 | 1557t |
05位 | 高知県 | 370t |
06位 | 徳島県 | 354t |
07位 | 三重県 | 297t |
08位 | 熊本県 | 244t |
09位 | 愛媛県 | 46t |
10位 | 福岡県 | 14t |
11位 | 大分県 | 9t |
12位 | 広島県 | 8t |
13位 | 岡山県 | 3t |
14位 | 奈良県 | 2t |
– | 福島県 | x |
– | 栃木県 | x |
– | 千葉県 | x |
– | 新潟県 | x |
– | 石川県 | x |
– | 山梨県 | x |
– | 長野県 | x |
– | 岐阜県 | x |
– | 兵庫県 | x |
– | 和歌山県 | x |
– | 香川県 | x |
– | 佐賀県 | x |
– | 長崎県 | x |
– | 沖縄県 | x |
– | 北海道 | – |
– | 青森県 | – |
– | 岩手県 | – |
– | 宮城県 | – |
– | 秋田県 | – |
– | 山形県 | – |
– | 茨城県 | – |
– | 群馬県 | – |
– | 埼玉県 | – |
– | 東京都 | – |
– | 神奈川県 | – |
– | 富山県 | – |
– | 福井県 | – |
– | 滋賀県 | – |
– | 京都府 | – |
– | 大阪府 | – |
– | 鳥取県 | – |
– | 島根県 | – |
– | 山口県 | – |
全国計 | 20673t |
第1位:鹿児島県
ウナギの養殖生産量日本一は鹿児島県で、全体の約42.4%を占めています。志布志市や指宿市、大崎町などで養殖。水産会社がもつ養鰻場で養殖されています。
また、鹿児島県産養殖ウナギは「黒匠うなぎ」や「鯉家匠うなぎ」がブランド化。ふるさと納税の返礼品にはウナギも多く、2つのブランドの食べ比べもあります。
第2位:愛知県
ウナギの養殖生産量2位は愛知県で、全体の約25.6%を占めています。西尾市一色地区を中心に、豊橋地区や高浜・碧海地区などで養殖。
また、愛知県のウナギは「一色産うなぎ」と「豊橋うなぎ」が地域ブランドを獲得しています。
第3位:宮崎県
ウナギの養殖生産量3位は宮崎県で、全体の約17.2%を占めています。串間市や佐土原町、新富町などで養殖。
また、2023年5月に宮崎県水産物ブランド品認証第10号として「宮崎うなぎ」が認定されました。宮崎県を代表する水産物としてPRされていきます。
まとめ
ウナギの養殖生産量は鹿児島県で特に多く、5分の2以上が鹿児島県産です。2位の愛知県でも4分の1以上、3位の宮崎県でも6分の1以上、4位の静岡県で13分の1以上を生産。5位の高知県以降は1000t未満です。
また、九州地方や東海地方、四国地方で養殖が盛んで、東日本ではあまり養殖されていません。
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