ワカメは褐藻綱コンブ目チガイソ科に分類される大型の海藻。1937年に中国東北部で大槻洋四郎が実験を始め、その後日本各地で様々な方法で試行錯誤し、1960年代には急速に普及しました。普及後は天然物より養殖物の方が少なくなり、1990年代以降は養殖物の方が主流に。(現在の国産天然わかめの流通は数%)
また、ワカメは韓国や中国から養殖ワカメを輸入しています。ちなみに、ワカメの自給率は25%程度なので、輸入しているものの方が多いです。
それでは、ワカメの養殖生産量の都道府県ランキングを見ていきましょう!
ワカメの養殖生産量の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 養殖収穫量 |
---|---|---|
01位 | 宮城県 | 19024t |
02位 | 岩手県 | 13442t |
03位 | 徳島県 | 4112t |
04位 | 兵庫県 | 2724t |
05位 | 長崎県 | 893t |
06位 | 北海道 | 783t |
07位 | 神奈川県 | 436t |
08位 | 大阪府 | 294t |
09位 | 秋田県 | 203t |
10位 | 熊本県 | 195t |
11位 | 島根県 | 153t |
12位 | 広島県 | 129t |
13位 | 香川県 | 42t |
14位 | 新潟県 | 41t |
15位 | 京都府 | 40t |
16位 | 青森県 | 37t |
17位 | 静岡県 | 31t |
18位 | 佐賀県 | 29t |
19位 | 大分県 | 19t |
20位 | 福井県 | 17t |
21位 | 石川県 | 3t |
21位 | 愛媛県 | 3t |
23位 | 富山県 | 1t |
– | 千葉県 | x |
– | 愛知県 | x |
– | 三重県 | x |
– | 和歌山県 | x |
– | 鳥取県 | x |
– | 岡山県 | x |
– | 山口県 | x |
– | 福岡県 | x |
– | 宮崎県 | x |
– | 鹿児島県 | x |
– | 山形県 | – |
– | 福島県 | – |
– | 茨城県 | – |
– | 東京都 | – |
– | 高知県 | – |
– | 沖縄県 | – |
– | 栃木県 | – |
– | 群馬県 | – |
– | 埼玉県 | – |
– | 山梨県 | – |
– | 長野県 | – |
– | 岐阜県 | – |
– | 滋賀県 | – |
– | 奈良県 | – |
全国計 | 43972t |
第1位:宮城県
ワカメの養殖生産量日本一は宮城県で、全体の約43.3%を占めています。波が穏やかな内湾では水平筏式、激しい波が起こる外洋では水平延縄式で養殖。リアス式の海岸が深く入り組み、波が穏やかな三陸はワカメ養殖に向いています。
また、宮城県産のワカメは肉厚で柔らかく、適度な歯ごたえもあるのが特徴。「三陸わかめ」がブランド化されています。
第2位:岩手県
ワカメの養殖生産量2位は岩手県で、全体の約30.6%を占めています。岩手県沿岸部のほぼ全域で延縄式の養殖。
また、岩手県の養殖ワカメは「真崎わかめ」がブランド化されています。
第3位:徳島県
ワカメの養殖生産量3位は徳島県で、全体の約9.4%を占めています。鳴門市を中心に養殖が盛ん。徳島県では海水温の上昇によって全盛期は15000tあって生産量が数千tまで落ち込んでいます。
また、徳島県の養殖ワカメは「鳴門わかめ」がブランド化されていて、関西市場を中心に高評価。
まとめ
ワカメの養殖生産量は宮城県と岩手県が争っていますが、最近は宮城県が1位になることが多いです。どちらも東日本大震災で被害を受けましたが復興し、この生産量を誇っています。
また、3位の徳島県は今でも全体の10%程度を生産していますが、海水温の上昇によって生産量が減少。ワカメを品種改良するなどの対策もしているので、今後の生産量増加に期待しましょう。
コメント