食塩は精製塩(塩を溶解し精製した塩化ナトリウム99.5%以上のもの)のこと。でも、家計調査の場合は、並塩(塩化ナトリウム95%以上、苦汁分が0.7%程度含まれているもの)や調味塩(塩にハーブやスパイスをブレンドしたもの)が含まれます。
また、しょっぱいものが好きな人が多い都道府県はちょっと想像しにくいです。強いて言えば、寒いところで塩辛いものをよく食べているイメージがありますが、それがランキングに影響しているのでしょうか?
それでは、食塩の消費量の都道府県ランキングを見ていきます。
食塩の消費量の都道府県ランキング
順位 | 都道府県(調査都市) | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|
01位 | 岩手県(盛岡市) | 2913g | 462円 |
02位 | 新潟県(新潟市) | 2792g | 627円 |
03位 | 茨城県(水戸市) | 2752g | 372円 |
04位 | 山口県(山口市) | 2578g | 506円 |
05位 | 香川県(高松市) | 2575g | 407円 |
06位 | 福島県(福島市) | 2400g | 460円 |
07位 | 山形県(山形市) | 2301g | 653円 |
08位 | 愛媛県(松山市) | 2127g | 366円 |
09位 | 宮崎県(宮崎市) | 2053g | 399円 |
10位 | 滋賀県(大津市) | 1997g | 544円 |
11位 | 長野県(長野市) | 1963g | 468円 |
12位 | 広島県(広島市) | 1871g | 494円 |
13位 | 福井県(福井市) | 1833g | 482円 |
14位 | 秋田県(秋田市) | 1814g | 480円 |
15位 | 青森県(青森市) | 1810g | 492円 |
16位 | 奈良県(奈良市) | 1743g | 451円 |
17位 | 宮城県(仙台市) | 1729g | 429円 |
18位 | 福岡県(福岡市) | 1698g | 472円 |
19位 | 京都府(京都市) | 1683g | 475円 |
20位 | 和歌山県(和歌山市) | 1640g | 378円 |
21位 | 鳥取県(鳥取市) | 1568g | 370円 |
22位 | 千葉県(千葉市) | 1553g | 473円 |
23位 | 栃木県(宇都宮市) | 1529g | 473円 |
24位 | 山梨県(甲府市) | 1523g | 339円 |
25位 | 熊本県(熊本市) | 1471g | 483円 |
26位 | 東京都(東京都区部) | 1462g | 541円 |
27位 | 鹿児島県(鹿児島市) | 1445g | 524円 |
28位 | 岐阜県(岐阜市) | 1385g | 424円 |
29位 | 大分県(大分市) | 1381g | 424円 |
30位 | 神奈川県(横浜市) | 1331g | 437円 |
31位 | 愛知県(名古屋市) | 1325g | 366円 |
32位 | 佐賀県(佐賀市) | 1314g | 394円 |
33位 | 大阪府(大阪市) | 1263g | 394円 |
34位 | 石川県(金沢市) | 1199g | 524円 |
35位 | 埼玉県(さいたま市) | 1157g | 412円 |
36位 | 群馬県(前橋市) | 1105g | 442円 |
37位 | 島根県(松江市) | 1082g | 369円 |
38位 | 長崎県(長崎市) | 1079g | 378円 |
39位 | 三重県(津市) | 1078g | 368円 |
40位 | 岡山県(岡山市) | 1055g | 354円 |
41位 | 徳島県(徳島市) | 1000g | 367円 |
42位 | 沖縄県(那覇市) | 979g | 462円 |
43位 | 静岡県(静岡市) | 944g | 366円 |
44位 | 兵庫県(神戸市) | 829g | 304円 |
45位 | 北海道(札幌市) | 770g | 363円 |
46位 | 富山県(富山市) | 744g | 399円 |
47位 | 高知県(高知市) | 653g | 457円 |
全国平均 | 1476g | 451円 |
第1位:岩手県(盛岡市)
食塩の消費量1位は岩手県(盛岡市)です。岩手県は10位台を穫る年が多く、TOP10に入ることもある県。順位が悪い年は20位台や30位台を穫ることもあり、家庭によって食塩の消費量の差が大きいです。
2021年は1位を獲りましたが、毎月28日が「いわて減塩・適塩の日」に制定されていることもあって食塩摂取量を控えようとする意識は強め。
第2位:新潟県(新潟市)
食塩の消費量2位は新潟県(新潟市)です。新潟県はTOP10に入る年が多く、順位が悪くても10位台。毎年安定して上位ということもあり、新潟県民は食塩をよく摂っているといえるでしょう。
ちなみに、1日の食塩の摂取目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満ですが、新潟市民の平均食塩摂取量は男性10.1g、女性9.5gです。目標量を男女ともに超えていることもあり、新潟市では減塩のために「ちょいしおプロジェクト」を進めています。
第3位:茨城県(水戸市)
食塩の消費量3位は茨城県(水戸市)です。茨城県は順位が高い年はTOP3に入りますが、10位台や20位台、30位台、40位台とその年によって順位が大きく変わる県。家庭によって消費量の差がとても大きいといえます。
また、茨城県民の平均食塩摂取は男性11.2g、女性9.4g。目標量を男女ともに超えていて、茨城県では減塩のために、いばらき美味しおスタイル指定店の認定や「いばらき美味しおDay」などに取り組んでいます。
まとめ
食塩の消費量1位は岩手県、2位は新潟県、3位は茨城県。1位~3位は毎年変動し、TOP3にきやすいのは茨城県や秋田県、佐賀県、長野県です。
また、食塩消費量の多い都道府県では県や市が減塩のためのプロジェクトに取り組んでいることが多くなってきました。昔の東北はしょっぱいもの好きが多くて順位も高めでしたが、今は高い傾向はあっても毎年上位にくるわけではないです。
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