アサリは異歯亜綱マルスダレガイ上科マルスダレガイ科に属する二枚貝。古くから食用とされ、貝塚などから多くの貝殻が出土しています。ちなみに、潮干狩りはアサリが旬である3~5月を中心に設定されることが多いです。
また、アサリは味噌汁やクラムチャウダーの具、酒蒸し、和え物など基本的には加熱調理して食べられる貝。日本では食中毒のおそれもあって生食は基本的にしませんが、ポルトガルのように生で食べるところもあります。
それでは、アサリの漁獲量の都道府県ランキングを見ていきましょう!
アサリの漁獲量の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 漁獲量 |
---|---|---|
01位 | 愛知県 | 2364t |
02位 | 北海道 | 1750t |
03位 | 三重県 | 195t |
04位 | 千葉県 | 138t |
05位 | 長崎県 | 123t |
06位 | 静岡県 | 100t |
07位 | 福岡県 | 59t |
08位 | 福島県 | 47t |
09位 | 東京都 | 42t |
10位 | 広島県 | 41t |
11位 | 熊本県 | 38t |
12位 | 宮城県 | 11t |
13位 | 大分県 | 4t |
13位 | 鹿児島県 | 4t |
15位 | 山口県 | 3t |
16位 | 岩手県 | 2t |
17位 | 青森県 | 1t |
17位 | 石川県 | 1t |
17位 | 佐賀県 | 1t |
20位 | 茨城県 | 0t |
20位 | 神奈川県 | 0t |
20位 | 京都府 | 0t |
20位 | 兵庫県 | 0t |
20位 | 島根県 | 0t |
20位 | 岡山県 | 0t |
20位 | 徳島県 | 0t |
20位 | 愛媛県 | 0t |
20位 | 高知県 | 0t |
– | 秋田県 | – |
– | 山形県 | – |
– | 新潟県 | – |
– | 富山県 | – |
– | 福井県 | – |
– | 大阪府 | – |
– | 和歌山県 | – |
– | 鳥取県 | – |
– | 香川県 | – |
– | 宮崎県 | – |
– | 沖縄県 | – |
– | 栃木県 | – |
– | 群馬県 | – |
– | 埼玉県 | – |
– | 山梨県 | – |
– | 長野県 | – |
– | 岐阜県 | – |
– | 滋賀県 | – |
– | 奈良県 | – |
全国計 | 4928t |
第1位:愛知県
アサリの漁獲量日本一は愛知県で、全体の約48%を占めています。主に底びき網漁業や腰マンガ漁業(「マンガ」と呼ぶ漁具を腰につないで、爪を砂に潜らせながら引き、アサリを穫る方法)で漁獲。
1位の愛知県ですが、年々アサリの漁獲量が減ってきています。海が綺麗になりすぎたことで植物プランクトンが減ったことが要因と考えられ、そこで愛知県では窒素とリンの放出量の規制を緩和する実験を始めました。
同時に、愛知県水産試験場では、小さな砂利を敷き詰めることでアサリの生存率を上げる研究も行っています。
第2位:北海道
アサリの漁獲量2位は北海道で、全体の約35.5%を占めています。挟み採り漁業(全長4m前後の挟み採り漁具を海底に突き立てて砂ごとアサリを挟み、かごで選別する方法)や熊手を使用した手掘りで漁獲。
また、北海道のアサリは本州のものより大きく、横綱アサリと呼ばれることもあります。
第3位:三重県
アサリの漁獲量3位は三重県で、全体の約4%を占めています。伊勢湾で貝けた網やジョレン(入口に爪が付いた金属製のカゴを取り付けた漁具で、底に潜っている貝を爪を使って掘り起こして穫る方法)によって漁獲し、桑名や鈴鹿、松坂などで水揚げ。
また、伊勢湾では海底を耕したり、移植放流をしたりすることによってアサリの数が増え、ほとんど獲れなかった年もあったとは思えないくらい豊漁です。三重県産のアサリをブランド化する動きも出てきています。
まとめ
アサリは半分近く(約48%)が愛知産で、約3分の1(約35.5%)が北海道産です。3位の三重県は約25分の1(約4%)ですが、最近は豊漁。
愛知県は1位ではあるものの不漁が続いていて、昔と比べると穫れる量が減ったと感じている人も多いです。三重県のように不漁だったけど豊漁になるという成功例もあるので、愛知県も持ち直してほしいところ。
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