なたねはアブラナやセイヨウアブラナのことを指し、種子からとった油を菜種油と呼びます。植物油の原料は輸入に頼っている部分が大きいため、なたねは日本でも作れる貴重な油糧作物です。
菜種油は天ぷらや揚げ物に使うとカラッとあがり、さっぱりとした仕上がりになります。
それでは、なたねの生産量の都道府県ランキングを見ていきましょう。
目次
なたねの生産量の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 収穫量 |
---|---|---|
01位 | 北海道 | 3070t |
02位 | 青森県 | 260t |
03位 | 三重県 | 43t |
04位 | 福島県 | 40t |
04位 | 佐賀県 | 40t |
06位 | 熊本県 | 27t |
07位 | 滋賀県 | 25t |
07位 | 福岡県 | 25t |
09位 | 長野県 | 21t |
10位 | 愛知県 | 18t |
11位 | 大分県 | 17t |
12位 | 岩手県 | 14t |
13位 | 兵庫県 | 11t |
14位 | 埼玉県 | 10t |
15位 | 島根県 | 9t |
16位 | 群馬県 | 8t |
17位 | 鹿児島県 | 7t |
18位 | 秋田県 | 5t |
18位 | 山形県 | 5t |
18位 | 栃木県 | 5t |
18位 | 富山県 | 5t |
22位 | 長崎県 | 3t |
23位 | 宮崎県 | 2t |
24位 | 奈良県 | 1t |
24位 | 鳥取県 | 1t |
26位 | 静岡県 | 0t |
26位 | 岡山県 | 0t |
– | 宮城県 | x |
– | 茨城県 | x |
– | 千葉県 | x |
– | 東京都 | x |
– | 神奈川県 | x |
– | 新潟県 | x |
– | 石川県 | x |
– | 福井県 | x |
– | 山梨県 | x |
– | 岐阜県 | x |
– | 大阪府 | x |
– | 広島県 | x |
– | 山口県 | x |
– | 香川県 | x |
– | 愛媛県 | x |
– | 京都府 | – |
– | 和歌山県 | – |
– | 徳島県 | – |
– | 高知県 | – |
– | 沖縄県 | – |
全国計 | 3680t |
第1位:北海道
日本のなたねはほとんど(約83.4%)が北海道で作られています。北海道のなたね栽培は大半を機械作業でできるため、他の都府県に比べると作付面積あたりの収穫量も多く、労働費(人件費)も安く抑えられるのが特徴です。
なたねの品種は「キザキノナタネ」や「ペノカのしずく」、「キタノキラメキ」など。
第2位:青森県
なたねの生産量の2位が青森県で、全体の約7.1%を生産。青森県横浜町のなたねだけから絞った純国産菜種油は青森県の特産品になっています。
なたねの品種は「キザキノナタネ(県が推奨)」や「カミキタナタネ」、「菜々みどり」など。
第3位:三重県
三重県は北海道や青森県よりも生産量は少ないですが、それでも約1.2%を生産しています。三重県鈴鹿市や三重県伊賀市でなたねを栽培。
まとめ
なたねの生産は北海道と青森県で約90%以上を占めます。
また、菜種油は体に悪いと聞いたことのある人もいるかもしれませんが、以前の品種にエルカ酸が多く含まれていたことや化学溶剤を用いた搾油法を使ったときの高温加熱でトランス脂肪酸ができることがあるためです。
エルカ酸の方は品種改良によってクリアされていますが、搾油法は化学溶剤を使った方がたくさん油がとれるため安価なものは使われています。気になる人は搾油法にもこだわった菜種油を選ぶようにしましょう。
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