カツオは日本の太平洋側を毎年北上南下をする回遊魚。日本の南部・鹿児島から北上をはじめ、4~6月頃に高知県で穫れるものを「初鰹」と呼びます。その後、北海道南部あたりまで進み、そこからまた南下して8~9月に三陸沖で漁獲されるものが「戻り鰹」です。
また、日本海側に迷い込んでしまい、冬に水揚げされるカツオを「迷いカツオ」と呼び、これは数が少ないこともあって高値で取引されます。
それでは、カツオの漁獲量の都道府県ランキングを見ていきましょう!
カツオの漁獲量の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 漁獲量 |
---|---|---|
01位 | 静岡県 | 86282t |
02位 | 宮城県 | 30745t |
03位 | 高知県 | 20834t |
04位 | 三重県 | 18324t |
05位 | 宮崎県 | 18278t |
06位 | 東京都 | 17372t |
07位 | 長崎県 | 11062t |
08位 | 鳥取県 | 8493t |
09位 | 神奈川県 | 7918t |
10位 | 鹿児島県 | 5811t |
11位 | 青森県 | 4740t |
12位 | 茨城県 | 3322t |
13位 | 福島県 | 2098t |
14位 | 愛媛県 | 1861t |
15位 | 和歌山県 | 1631t |
16位 | 徳島県 | 785t |
17位 | 千葉県 | 488t |
18位 | 富山県 | 389t |
19位 | 岩手県 | 274t |
19位 | 島根県 | 274t |
21位 | 沖縄県 | 261t |
22位 | 熊本県 | 149t |
23位 | 大分県 | 133t |
24位 | 石川県 | 114t |
25位 | 山口県 | 113t |
26位 | 京都府 | 105t |
27位 | 福井県 | 55t |
28位 | 福岡県 | 54t |
29位 | 北海道 | 18t |
30位 | 秋田県 | 4t |
31位 | 佐賀県 | 2t |
32位 | 兵庫県 | 1t |
33位 | 山形県 | 0t |
– | 新潟県 | x |
– | 愛知県 | x |
– | 香川県 | x |
– | 大阪府 | – |
– | 岡山県 | – |
– | 広島県 | – |
– | 栃木県 | – |
– | 群馬県 | – |
– | 埼玉県 | – |
– | 山梨県 | – |
– | 長野県 | – |
– | 岐阜県 | – |
– | 滋賀県 | – |
– | 奈良県 | – |
全国計 | 251735t |
第1位:静岡県
カツオの漁獲量1位は静岡県で、全体の約34.3%を占めています。焼津港はカツオやマグロの水揚げ量が多く、遠洋漁業の基地。このカツオを原料にかつお節やなまり節、かつおのたたきなど各種の加工品が作られています。
また、静岡県ではソウダガツオも穫れますが、カツオと比べるととても少ない(約330分の1)です。ちなみに、御前崎の「生カツオ」はブランド商品化されていて、焼津の「焼津鰹節」は地域団体商標登録されています。
第2位:宮城県
カツオの漁獲量2位は宮城県で、全体の約12.2%を占めています。気仙沼港や石巻漁港などで水揚げ。気仙沼港の生鮮カツオの漁獲量は26年連続で日本一です。(静岡県のカツオは冷凍カツオが多い)
また、宮城県でもソウダガツオは穫れますが、静岡県以上に少ない(約458分の1)です。
第3位:高知県
カツオの漁獲量3位は高知県で、全体の約8.3%を占めています。主に久礼漁港で水揚げされ、中土佐町久礼は鰹の國と呼ばれることも。
また、高知県ではソウダガツオ類の漁獲量1位で、ヒラソウダやマルソウダもたくさん穫れます。マルソウダは生食できず、宗田節の原料です。
まとめ
カツオは高知県のイメージも強いですが、漁獲量1位は静岡県です。また、生鮮カツオの漁獲量は気仙沼漁港(宮城県)が1位。
ちなみに、日本では生食やたたき、鰹節などで消費されることの多いカツオですが、世界的に見ると缶詰原料にされることが多いです。世界で漁獲されたカツオの80%以上が缶詰化され、キハダマグロなどとミックスされてツナ缶にされることが多くなっています。
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