竜巻は積乱雲に伴い発生する激しい渦巻きのこと。竜巻はF0~F5まであり、数字が大きいほど風速が速くなりますが、日本で発生したのはF3(風速70~92m/s)までです。
ダウンバーストは積乱雲からの下降気流が地面に衝突した際に四方に広がる風、ガストフロントは積乱雲からの下降気流が水平に吹き出し、周囲の暖かい空気と衝突した際にできる小規模の前線のことです。
それでは、竜巻やダウンバースト・ガストフロントの都道府県ランキングを見ていきましょう!
竜巻の発生回数の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 竜巻 |
---|---|---|
01位 | 北海道 | 50回 |
01位 | 沖縄県 | 50回 |
03位 | 高知県 | 42回 |
04位 | 宮崎県 | 32回 |
05位 | 秋田県 | 29回 |
06位 | 鹿児島県 | 24回 |
07位 | 静岡県 | 20回 |
08位 | 新潟県 | 19回 |
09位 | 千葉県 | 18回 |
09位 | 愛知県 | 18回 |
11位 | 埼玉県 | 17回 |
11位 | 和歌山県 | 17回 |
13位 | 三重県 | 16回 |
14位 | 石川県 | 14回 |
15位 | 栃木県 | 13回 |
16位 | 茨城県 | 12回 |
17位 | 東京都 | 10回 |
17位 | 福井県 | 10回 |
17位 | 福岡県 | 10回 |
20位 | 山形県 | 9回 |
20位 | 長崎県 | 9回 |
22位 | 岐阜県 | 8回 |
23位 | 青森県 | 7回 |
23位 | 神奈川県 | 7回 |
25位 | 宮城県 | 6回 |
25位 | 山口県 | 6回 |
25位 | 佐賀県 | 6回 |
28位 | 島根県 | 5回 |
28位 | 香川県 | 5回 |
30位 | 岩手県 | 4回 |
30位 | 群馬県 | 4回 |
30位 | 熊本県 | 4回 |
33位 | 富山県 | 3回 |
33位 | 長野県 | 3回 |
33位 | 鳥取県 | 3回 |
33位 | 岡山県 | 3回 |
33位 | 徳島県 | 3回 |
38位 | 福島県 | 2回 |
38位 | 山梨県 | 2回 |
38位 | 滋賀県 | 2回 |
38位 | 京都府 | 2回 |
38位 | 兵庫県 | 2回 |
38位 | 奈良県 | 2回 |
44位 | 愛媛県 | 1回 |
44位 | 大分県 | 1回 |
46位 | 大阪府 | 0回 |
46位 | 広島県 | 0回 |
第1位:北海道
竜巻は沿岸部や海上で発生することが多く、北海道は広くて海に面しているところも多いです。北海道でも内陸部では少なく、日高地方で特に多くなっています。
同率1位:沖縄県
沖縄県は北海道のような大きさはありませんが、島なので海に面しているところが多くなっています。条件的に夏は積乱雲が発生しやすく、島に高い山がないので竜巻が発生しやすい県です。
第3位:高知県
高知県は太平洋に面していて積乱雲が発達しやすい地域です。標高の高い山がなく、竜巻は勢力を保ちやすくなっています。
また、竜巻が多いのは基本的に沿岸部ですが、関東平地は例外。近年は内陸部でも竜巻が発生することがあり、関東平地のように起伏が少ない場所は竜巻が勢力を保ちやすくなっています。
ダウンバースト・ガストフロントの発生回数の都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | ダウンバースト・ガストフロント |
---|---|---|
01位 | 栃木県 | 30回 |
02位 | 群馬県 | 24回 |
03位 | 北海道 | 17回 |
04位 | 埼玉県 | 14回 |
05位 | 茨城県 | 13回 |
06位 | 長野県 | 10回 |
07位 | 岐阜県 | 9回 |
08位 | 宮城県 | 8回 |
09位 | 福島県 | 6回 |
10位 | 東京都 | 5回 |
10位 | 静岡県 | 5回 |
10位 | 熊本県 | 5回 |
13位 | 福井県 | 4回 |
13位 | 滋賀県 | 4回 |
13位 | 兵庫県 | 4回 |
13位 | 岡山県 | 4回 |
13位 | 福岡県 | 4回 |
18位 | 秋田県 | 3回 |
18位 | 山形県 | 3回 |
18位 | 新潟県 | 3回 |
18位 | 山梨県 | 3回 |
18位 | 愛知県 | 3回 |
18位 | 沖縄県 | 3回 |
24位 | 岩手県 | 2回 |
24位 | 千葉県 | 2回 |
24位 | 石川県 | 2回 |
24位 | 京都府 | 2回 |
24位 | 奈良県 | 2回 |
24位 | 和歌山県 | 2回 |
24位 | 香川県 | 2回 |
31位 | 富山県 | 1回 |
31位 | 三重県 | 1回 |
31位 | 大阪府 | 1回 |
31位 | 鳥取県 | 1回 |
31位 | 佐賀県 | 1回 |
31位 | 長崎県 | 1回 |
31位 | 大分県 | 1回 |
31位 | 鹿児島県 | 1回 |
39位 | 青森県 | 0回 |
39位 | 神奈川県 | 0回 |
39位 | 島根県 | 0回 |
39位 | 広島県 | 0回 |
39位 | 山口県 | 0回 |
39位 | 徳島県 | 0回 |
39位 | 愛媛県 | 0回 |
39位 | 高知県 | 0回 |
39位 | 宮崎県 | 0回 |
第1位:栃木県
栃木県は発達した積乱雲下で突風や集中豪雨、雷などが発生しやすい地域です。関東平野の起伏の少なさが竜巻やダウンバースト、ガストフロントの勢力を保ちやすくなっています。
ちなみに、ダウンバーストやガストフロントに関しては解明されていない部分も多く、発生を予報するのは困難。1年に何回も起きる現象ではありませんが、大きい積乱雲を見かけたらとりあえず注意するようにしましょう。
第2位:群馬県
群馬県は関東平地の地域もありますが、県内3分の2が山地や丘陵地となっています。そのため、ダウンバーストやガストフロントも発生していますが、栃木県程は多くありません。
それでも全国2位の発生回数のため、急な突風には気をつけるに越したことはありません。
第3位:北海道
竜巻の発生回数がトップの北海道ですが、ダウンバーストやガストフロントも発生しています。竜巻とは多い地域が違い、ダウンバーストやガストフロントは網走・北見・紋別地方の発生がTOPです。
まとめ
日本では強風や突風は台風をイメージしがちですが、各地で竜巻やダウンバースト、ガストフロントも発生しています。地形の条件的に発生しやすい地域と発生しにくい地域がはっきりしていると言えるでしょう。
また、竜巻は予測や観測の精度が低く、台風のような事前の準備がしにくいです。
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